6月1日(金) 晴れ曇り
・ホテルは現代的、アメニティもノンプラスティックで紙と木製
・湾状になっている巾の広いテージョ川の対岸から6:00に朝日が昇る。
・8:30スタートでアレンテージョへ
1998年の万博の時にできた、リスボンと対岸のモンティージョをつなぐバスコ・ダ・ガマ橋を渡る。こちらの人はヴァシュコ・ダ・ガマと発音する。
全長18km(正確には17.2km)はヨーロッパ最長の橋。川は広いが浅瀬も多く、貝を採る舟がたくさん。
周りはコルク樫の畑、表皮を剥かれた木も多い。
アレンテジャーノ Alentejano
・ポルトガルの南部の大部分を占めるエリア。いまは優れた赤ワインの産地となっている。
・ブドウの植えられているのは5%、コルク樫の森が多い。世界有数のコルク生産地。コルクのおみやげをたくさん売っていた。
・DOはAlentejoのひとつ
・8個のサブリージョンがある。広大なVRアンテジャーノのエリアに8つのDOサブリージョンがアレンテージョとして点在する。
・ここでは2000年以上昔から伝統的に粘土のアンフォラによる醸造が行われ、規定を満たしたものはVinho de Talhaを名乗る。
・アレンテージョの騎士の会のメダルはこのアンフォラの形。アンフォラを縦割りにした形
なのでタストヴァンとしても使っている。叙任式の儀式の乾杯はこのダストヴァンでワインを飲むことだった。
・Evora
フラシニエスと呼ばれるゆるやかな平原の広がるアレンテージの中心の街、エヴォラは8つのサブリージョンのひとつ。
・城型Muralhasが街をすっぽり囲み守っている。立派な石の水道橋がとなりのアントニオ要塞から水をひいている。
・ルネッサンス期の学芸都市でエヴォラ大学は有名。
・1584年9月 天正遣欧少年使節団はリスボンの後、エヴォラを離れ8日間滞在し、エスピクト・サント学院に泊まった。カテドラルのパイプオルガンを聞いたとか弾いたとか言われている。町の人はこの話はあまり知らない。彼らはそのあとローマで教皇に会う。
・美しいタイル、アズレージョが見事なロイオス教会でアレンテージョの叙任式、木下会長が日本のワイン騎士団の代表として表彰された。
・教会向かいのローマ時代のディアナ神殿前で記念撮影
・古い市街をパレードしながらセミナー会場へ。ここはアレンテージョワインの広報施設とのこと。
・アレンテージョのワインとフィンガーフードのサービスあり。
・ロゼワインが多いのが面白い、流行を考えているのか。
・カステラに出会った。少しボソボソこれが本家なのでしょう。
・セミナー前の試飲ワイン
・2022 VR アレンテジャーノ Marc Viva Rosa Adega Relonde
ライトピンク、ほぼブラッシュタイプ、アレンテージョの人はシラーとか言っていたが違うと思う。
・2022 EA Blanco Cartaxa VR Alentejano
セミナー
・きちんと歴史からスタート。紀元前2世紀のローマ時代にワインはスタート。
600年~800年はイスラムに占領されワインは下火に
1000年代キリスト教に復活、ワインも再開、1143年ポルトガル立国
1860年代フィロキセラ ポルトガルは25年くらい遅れて流行。25年は頑張ったみたいないいかただった。
1898年2万haに復活
1950年―70年アレンテージョは組合中心になる。
1977年からアレンテージョの規格をつくる
1988年DOとして、5種のブドウ品種の選定。
1992年VRアレンテージョ
1998年にDOに
2010年EUの規定に移行
2016-2019年生産低下
2020年から復活
アレンテージョはUnique by Nature
アンフォラTalhaのワインで有名。
2010年からDOに入った。20%は日本が輸入。107,000本生産。72%がDO、28%がVR。でもポルトガル全体の3.5%
650mの平均標高(1000mまでスペインに近い山側はある)
6種の土壌
赤:アラゴネス(ティンタ・ロリス、テンプラニーリョのこと)22.6%
アリント19%
アリカンテ・プーシュ シラー12.1%
トウーリガナショナルなど
白:アリント26.6%
アンタォンヴァース
ローレイロ
フェルナンピエス
サスティナビリティプログラムも重視している。WASPを活用
エンドユーザーも受益者でなく参加者として協力してもらう。598の造り手、56%が参加している。
・ワインツーリズモも頑張っている。75ワイナリーが実施。この町のこの施設がセンター。
ここからバスまで旧市街をパレード
葡萄の騎士
淺田富彦
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